- 2011-06-26 (日) 0:00
- ラングランドカルチャー
美術館巡りの好きなスタッフS.Sです。
最近のオススメは、恵比寿の写真美術館で開催中の『ジョセフ・クーデルカ プラハ 1968』。
クーデルカは1968年8月に起こったワルシャワ条約機構軍のプラハ侵攻「チェコ事件」時、
街を埋め尽くした戦車に勇敢に立ち向かうプラハ市民の攻防を記録に残しました。
彼の写真は秘密裏にアメリカへ持ち出された後、
匿名のまま発表され、ロバート・キャパ賞を受賞します。
彼がこの写真の作者であると名乗りを上げることができたのは、
1984 年、父親が亡くなり、家族にも迷惑をかけないことを確信してから。
奇しくも、これらの写真は、現在進行形の中東情勢にも通じていますし、
3.11を経験した日本人には、もはや他人事のように感じられない何かがあります。

上の写真は、この展覧会のポスターにも使用されていますが、
広場でのデモを予定していた市民が、急遽 変更し、
無駄に命を落とさないよう冷静な対応をしていたチェコスロバキアの国民性を感じます。

上の写真のように、事件の中心以外を撮影している写真が、
多くのことを我々に教えてくれることは、今回の3.11からも教わりました。
親子3世代、オーストリア=ハンガリー帝国からの独立を経験したり、
世界大戦により、世界地図から消えてしまうかもしれないという苦難を経て、
そして、この後、ビロード革命を迎えるというそれぞれの年代が写し出されている写真。
若かりし頃のジュリエット・ビノシュが出演している『存在の耐えられない軽さ』が、
ちょうどこの冷戦下の“プラハの春”を題材にしていますので、併せて是非。
スタッフS.S
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