語学を始めたきっかけ
ピアノだけでなく、歌、いわゆる歌曲も教えています。
その関係で、イタリア語の歌、フランス語の歌、ドイツ語の歌などを教えることが多いんですね。
それで、語学学習も必要で習い始めましたが、おかげさまでダイレクトに役に立っています(笑)。
ピアノだけでなく、歌、いわゆる歌曲も教えています。
その関係で、イタリア語の歌、フランス語の歌、ドイツ語の歌などを教えることが多いんですね。
それで、語学学習も必要で習い始めましたが、おかげさまでダイレクトに役に立っています(笑)。
音大でドイツ語は必修だったんですね。
だけど、当時は難しかったですねえ(笑)。
大学卒業後も少し続けたんですが、話せるようになれなくて。
その後、仕事の関係でイタリア人の方とどうしてもコミュニケーションしなくてはならなくなって、イタリア語を勉強したんですね。そしたらイタリア語はなんとかなって(笑)。
その後は、どうしても音楽やっていると、フランス語っていうのは避けて通れないものがありまして(笑)。
当時友人のピアニストが渋谷校でイタリア語を学んでいて、その人の紹介でラングランドを知ったんです。それで妹と二人で体験レッスンに行って、フランス語の体験レッスンを受けました。
先生に「フランス語の歌を歌えるようになりたいの」と言ったら、「会話はいいの?」と言われて(笑)。
そこからのお付き合いですね。
苦労しているところは、なかなか上達しないことかな(笑)。
実際は地方の公演なんかで東京を離れて、授業をしばらく受けられないことがあるので、その点は振替とかを使って工夫をしています。
だけど、授業自体はいつも新しいことを学べて楽しいし、それを音楽の世界にダイレクトに役に立てているので、私の場合、苦労というのは特にないですね。
特にさしあたって試験を受けなくてはいけない身でもないので(笑)。
発音を教えてもらって、正しくなってくると、歌詞が流れるようになってきて歌いやすくなります。
フランス語でも、イタリア語でも、ドイツ語でもその言葉が持っている波長というものがあるので、言葉を理解すればするほど、より深く歌への理解が深まるというのはありますね。
また、歌が生まれた地方の歴史や風土など、ネイティブの先生ならではの知識も教わることができると、さらにその歌の持つ、今まで知らなかった世界とかも、「ああ、そうだったのか!」と理解できたりします。これはいいですよ。
日本にもいろいろなカタカナ言葉が氾濫していますけど、その言葉がたとえばフランス語だったり、イタリア語だったり、ドイツ語だったり、その語源が分かったりすると、嬉しいですよね。
あと、ヨーロッパ言語を複数学んでいるので、ヨーロッパに旅行にいくと重宝することも多いですよ。パリで観光して写真撮影お願いした別の観光者がたまたまイタリア人で、ふとイタリア語で話しかけて、すごく盛り上がったりとか。
ただ逆に、一度すごく旅行中にテンパってしまったことがあって、その時は、いろいろな国の言葉がごちゃまぜになってしまって、自分でも何を言っているのかわからなくなってしまったこともありました(笑)。
音楽の指導者であり、アーティストでもある鈴木千帆さん。
声楽家でいらっしゃる妹の鈴木彩さんと、いつも楽しく授業を受けていただいています。
こんなにも楽しく、外国語をしかも複数言語を学ぶことができるのか!
というほどお二人のレッスンは笑顔と楽しさに溢れています。
今回のインタビューで、
「音楽と言葉は同じもの、似た者同士。音楽が言葉に支配され、言葉も音楽に支配される。」とおっしゃるそのまなざしは、鈴木さんの音楽家としてのパワーを語っていると、そんな瞬間を感じたインタビューでした。