WaiWaiブログ
ワールドカップにおける国歌斉唱
2010/06/18
遂にFIFA ワールドカップが始まりましたね。
日本代表も格上カメルーン相手に岡田監督の采配と選手の献身的な働きで
見事に地元開催だった2002年以外で、初めて勝利し、
予選グループ最終戦まで分からない展開となってきました。
戦術云々には、各人がそれぞれ意見あるでしょうし、特に今大会は(まだ初戦ということもあり)
守備的な試合が多く、スペクタクルに欠けるという点において批判もあるわけですが、
日本の戦い方、そして1-0という結果ひとつを見ても、先生のお国柄が如実に表れます。
イタリア人の先生に言わせてみれば、「最小スコアでの勝利こそ美しい」という国ですから、
それはもう概ね高い評価を与えています。
これがスペイン人の先生となると話は違います。
「美しいサッカー」を国民が求めるスペインにとっては、もちろん勝敗も重要ですが、
それ以上に、“質”にも大変うるさく、あの内容では返ってくる言葉は「退屈」のひとこと。
日本は細かいパスを繋ぐサッカーを目指していたと思っていたのですが、
岡田監督は大会直前に相手との実力を踏まえ、現実的な戦い方へと路線変更。
個人的には、やはり日本のカラーを出した、つまりアイデンティティーを表現したプレースタイルを
確立してもらいたいと強く願うばかりですが、これはもしかしたら、
日本が初戦に勝ったから言える“人間の欲”というものかもしれません。
たとえば、野球の日本代表には、“バント”ひとつ取りあげてみても、
そこには日本のアイデンティティーとも言える、緻密なプレースタイルが凝縮されています。
まだまだ日本においては、サッカーは野球のような歴史もなく、文化としても根付いているとは
現時点においては少なくとも言えませんが、もしかしたら、将来、長い歴史を振り返った際に
今大会がターニングポイントとなっているのかもしれない、そう思ったりもしてしまいます。
さて、Jリーグでも活躍する北朝鮮代表のチョン・テセ選手が試合前の国歌斉唱で涙を流していた姿に
感動を覚えた方は多いのではないでしょうか。
日本で生まれ育った韓国籍の在日である彼は、朝鮮学校で教育を受けた関係で
北朝鮮代表を選びたかった彼の思惑とは裏腹に、韓国としては北朝鮮を国家として認めず・・・
と紆余曲折あった末に、FIFAから北朝鮮代表としてプレーすることを認められ、
憧れのW杯で北朝鮮の国歌を聴くという感動は、我々の想像の及ばない世界。
そもそも、自国の国歌を外国で聴くことの、何とも誇り高い気持ちになれることは
実際に体験してみると自分でも驚くような感情が沸いてくるものです。
個人的な話になりますが、私は海外に長く生活した経験こそないものの、
2004年春、旅行先のプラハにて『君が代』を聴く機会に巡り合いました。
ちょうど現地でチェコ対日本代表のサッカーの親善試合があり、
プラハのスタジアムにおいて上記のような貴重な体験ができたわけですが、
今回の日本代表は、試合前の国歌斉唱の間、
選手、そしてベンチの監督・コーチ陣全員が肩を組むという姿勢、チームワークも注目されていますね。
94年のアメリカW杯において優勝したブラジル代表の選手達が、
その大会から採用されたFIFA ANTHEMの胸躍らせる曲とともに
(今大会はブブゼラの音でかき消されますが・・・)、
11人の選手全員が手を繋いで入場していた姿は今でも印象に残っています。
今でこそ、選手はエスコートキッズと呼ばれる子供たちと入場してくるので、
選手同士が手を繋ぐ行為は見られませんが、いかにチームが結束しているかを物語っています。
サッカーにあまり興味のない方でも楽しめる、W杯観戦法(あくまで超個人的ですが)のお薦めは、
入場行進、そして国歌斉唱の試合前の選手の表情などを見ること。
戦いにのぞむ選手達の表情は画になりますし、ヨーロッパ諸国の面々を見ていると
移民の多い国の事情をまさに反映しているかのようであり、
さまざまな国歌のトーンからも、何となくその国の歴史も垣間見えてきます。
中でも特徴的なのが、スペイン国歌。
『国王行進曲(Marcha Real)』は世界でも稀な歌詞のないもの。
選手によっては、カメラの前で大声で歌う各国選手もいる中、
スペインの選手達は口を真一文字にしていますね。
スタジアムのスペイン人も、せいぜい“ラーラーラー♪”と口ずさむか、ハミング程度。
さて、前評判の高かったスペインは、出鼻をくじかれましたね。
個人的には、現在もっとも美しいフットボールを展開するスペインの初優勝を期待していますが、
これから立ち直せることができるでしょうか、非常に見ものです。
スタッフS.S
日本代表も格上カメルーン相手に岡田監督の采配と選手の献身的な働きで
見事に地元開催だった2002年以外で、初めて勝利し、
予選グループ最終戦まで分からない展開となってきました。
戦術云々には、各人がそれぞれ意見あるでしょうし、特に今大会は(まだ初戦ということもあり)
守備的な試合が多く、スペクタクルに欠けるという点において批判もあるわけですが、
日本の戦い方、そして1-0という結果ひとつを見ても、先生のお国柄が如実に表れます。
イタリア人の先生に言わせてみれば、「最小スコアでの勝利こそ美しい」という国ですから、
それはもう概ね高い評価を与えています。
これがスペイン人の先生となると話は違います。
「美しいサッカー」を国民が求めるスペインにとっては、もちろん勝敗も重要ですが、
それ以上に、“質”にも大変うるさく、あの内容では返ってくる言葉は「退屈」のひとこと。
日本は細かいパスを繋ぐサッカーを目指していたと思っていたのですが、
岡田監督は大会直前に相手との実力を踏まえ、現実的な戦い方へと路線変更。
個人的には、やはり日本のカラーを出した、つまりアイデンティティーを表現したプレースタイルを
確立してもらいたいと強く願うばかりですが、これはもしかしたら、
日本が初戦に勝ったから言える“人間の欲”というものかもしれません。
たとえば、野球の日本代表には、“バント”ひとつ取りあげてみても、
そこには日本のアイデンティティーとも言える、緻密なプレースタイルが凝縮されています。
まだまだ日本においては、サッカーは野球のような歴史もなく、文化としても根付いているとは
現時点においては少なくとも言えませんが、もしかしたら、将来、長い歴史を振り返った際に
今大会がターニングポイントとなっているのかもしれない、そう思ったりもしてしまいます。
さて、Jリーグでも活躍する北朝鮮代表のチョン・テセ選手が試合前の国歌斉唱で涙を流していた姿に
感動を覚えた方は多いのではないでしょうか。
日本で生まれ育った韓国籍の在日である彼は、朝鮮学校で教育を受けた関係で
北朝鮮代表を選びたかった彼の思惑とは裏腹に、韓国としては北朝鮮を国家として認めず・・・
と紆余曲折あった末に、FIFAから北朝鮮代表としてプレーすることを認められ、
憧れのW杯で北朝鮮の国歌を聴くという感動は、我々の想像の及ばない世界。
そもそも、自国の国歌を外国で聴くことの、何とも誇り高い気持ちになれることは
実際に体験してみると自分でも驚くような感情が沸いてくるものです。
個人的な話になりますが、私は海外に長く生活した経験こそないものの、
2004年春、旅行先のプラハにて『君が代』を聴く機会に巡り合いました。
ちょうど現地でチェコ対日本代表のサッカーの親善試合があり、
プラハのスタジアムにおいて上記のような貴重な体験ができたわけですが、
今回の日本代表は、試合前の国歌斉唱の間、
選手、そしてベンチの監督・コーチ陣全員が肩を組むという姿勢、チームワークも注目されていますね。
94年のアメリカW杯において優勝したブラジル代表の選手達が、
その大会から採用されたFIFA ANTHEMの胸躍らせる曲とともに
(今大会はブブゼラの音でかき消されますが・・・)、
11人の選手全員が手を繋いで入場していた姿は今でも印象に残っています。
今でこそ、選手はエスコートキッズと呼ばれる子供たちと入場してくるので、
選手同士が手を繋ぐ行為は見られませんが、いかにチームが結束しているかを物語っています。
サッカーにあまり興味のない方でも楽しめる、W杯観戦法(あくまで超個人的ですが)のお薦めは、
入場行進、そして国歌斉唱の試合前の選手の表情などを見ること。
戦いにのぞむ選手達の表情は画になりますし、ヨーロッパ諸国の面々を見ていると
移民の多い国の事情をまさに反映しているかのようであり、
さまざまな国歌のトーンからも、何となくその国の歴史も垣間見えてきます。
中でも特徴的なのが、スペイン国歌。
『国王行進曲(Marcha Real)』は世界でも稀な歌詞のないもの。
選手によっては、カメラの前で大声で歌う各国選手もいる中、
スペインの選手達は口を真一文字にしていますね。
スタジアムのスペイン人も、せいぜい“ラーラーラー♪”と口ずさむか、ハミング程度。
さて、前評判の高かったスペインは、出鼻をくじかれましたね。
個人的には、現在もっとも美しいフットボールを展開するスペインの初優勝を期待していますが、
これから立ち直せることができるでしょうか、非常に見ものです。
スタッフS.S
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