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第31回全国ジュニア英語スピーチコンテスト③・パフォーマンス編
2009/02/19
パフォーマンス編
ステップワールドの子供たちによるスピーチコンテスト全国大会についての感想の3回目です。
前回は発音についてとりあげましたが、おそらく発音だけがいい、ということでは
正直すごいなあ、とは思っても、そこまで私の心にも響かなかったと思います。
そこには、発表する態度と中身をみて、なるほど・・と感心させられるものが
あるのです。もっとわかりやすくいうと、英語でなくても、じゃあ日本語だったら、
あなたは、子供と同じあの壇上で、あのように暗誦して、堂々とスピーチできますか?
その言葉が、相手のほうに、きちんと情景が広がるようにわかりやすく、
それを、言葉だけで
届けることができますか。
・・・・といういう問題だと感じました。
皆上手なのですが、聞いていると何人かの子のスピーチは
本当に場面が広がって、こちらも英語で聴いていることを忘れていました。
その中身に、ふうん、そういう経験をしているのか、なるほど、
と感心して聞き入ってしまいました。そして、そういう子のスピーチは
賞をとっていました。
私自身は、日本語でも全くだめです。(むしろ、自己嫌悪の毎日です)
アメリカに留学する機会があったときも、人の前でスピーチしなければならない場面は
(当然英語で)何度もあり、本当に四苦八苦しました。何しろ、
日本語でも全くそのようなトレーニングをうけたことなまま、渡米してしまったので・・
また、アメリカの大学の場合には、そうして人の前できちんと話す、音楽などの場合には、きちんと舞台でパフォーマンスをして人に聴いてもらう、という練習が授業の一番初歩の段階から、書いたり読んだりと同じレベルでいろいろな場面に組み込まれていました。
もちろん、同じ日本人でもそのようなスピーチをさらりとこなしている人もいました。
日本人でも専門的にトレーニングを受けたり、性格的にOKという人も確かにいるのでしょうが、
自分の子供の小学校の発表をみていても、たいていは大勢で恥ずかしそうな口調での発表だったり、
あまり発表には慣れてないほうが、まだまだ大半に感じます。
前回もご紹介した、審査員長黄金井先生の講評のつづきになりますが、
それで、どこで差がでてきたかは、ひとつに“間”つまり、ポーズです。スピーチというのは人に聴かせるので、いくら発音が良くても、タ、タ、ターッと話すのではなくて、「こうでしょう?」と聴いている人に(問いかけ)、「うん、そうだよね!」と(心に)落ちるような“間”が、非常に大事になってくると思います。
そこらへんの、人に聴かせるスピーチというところで、差がひとつついたのではないかと思います。
とありました。(小学生の部)
また、中学生の部でも”間”に関して・・
発音はものすごく素晴らしいのですが、ところが、4分間というスピーチの制限時間があります。その中で、自分の言いたいことをいろいろ言わなければなりません。そうすると、英語がサーっと早く(なってしまい)、先ほど申し上げた“間”ですね。人に聴かせることが、非常に惜しかったというようなところが見受けられます。
そうなんですよね・・練習しすぎて早くなる!(モッタイナイ!)
また毎年問題になるジェスチャーについても、今年より更に審査基準が厳しくなり、
大げさなジェスチャー、不自然なジェスチャーは減点になっています。
別のスピーチコンテストでは、むしろジェスチャーをしないと点数が高くならないという
審査基準もあるそうです。
ただ、このLL教育センター主催、全国ジュニア英語スピーチコンテストでは、
”パフォーマンス(人に見せる)ではなく、人に聴かせることに重点を置いています。ですから、自然なジェスチャーはかまわないのですが、過度なジェスチャーは(好ましくありません。”
とのこと・・・
つまり、どこまでも、純粋に自然な言葉だけで、どこまで伝えることができるか、
(それが英語で)
ということに尽きるこのジュニアスピーチコンテスト。
やはり31回の歴史の積み上げによってレベルが高くなっているのだな、と感じさせられました。
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