English Column 英会話コラム

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外国人女性と日本人女性が発音記号について話をしている

英語では、同じ“a”でも発音のしかたが違ったり、“u”や“o”と表記しても「ア」と発音するなど、英会話の初心者にとって発音は大きな壁といっていいでしょう。発音記号をしっかりと理解して使い分けることができなければ、ネイティブのような発音を目指すことは難しいといえます。

そこで、発音記号の中でも発音や使い分けが難しい発音記号を、10のカテゴリーに分けて紹介します。「ア」「オ」などの複数ある母音の発音や、SeaとSheのような日本語にはない「シ」の発音の使い分け、日本人が苦手な「L」と「R」の発音の違いを、実際に単語例を声に出して体感してみましょう。

1.「ア」の発音の使い分け

発音記号 発音のしかた
小さな「ェ」の後に「ア」と続けて発音します。
  • hat(帽子)
  • cat(猫)
  • tap(たたく)
  • angry(怒った)
  • happy(うれしい)
あまり口を開かずに、喉の奥で「ア」と発音します。
  • hut(小屋)
  • cup(カップ)
  • hungry(空腹な)
  • honey(はちみつ)
  • tub(おけ、たらい)
口を大きく開いて、「オ」の口の形で「ア」と発音します。
  • hot(熱い、暑い)
  • top(頂上)
  • lock(ロック、カギ)
  • rock(ロック、岩)
  • bottom(底)
口を軽く開いて、弱く「ア」と発音します。アクセントのない音節に現れることが多い発音です。
  • ago(前に)
  • about(について)
  • attack(攻撃する)
  • sofa(ソファー)
  • original(最初の)

2.長音の「アー」の発音の使い分け

発音記号 発音のしかた
口を大きく開いて、「オ」の口の形で「アー」と伸ばします。
  • father(お父さん)
  • spa(温泉)
口を大きく開いて、「オ」の口の形で「アー」と伸ばしながら、最後に舌先を丸めます。
  • hard(熱心な、つらい)
  • heart(ハート、心臓)
  • art(芸術)
  • park(公園)
  • part(一部、パート)
口を軽く開いて、弱く「ア」と発音した直後に舌先を丸めます。
  • standard(基準)
  • percent(パーセント)
  • popular(人気がある)
  • pair(一対の)
  • hear(聞く)
口を軽く開いて、弱く「アー」と伸ばしながら、最後に先を丸めます。
  • heard(hearの過去形)
  • hurt(傷つける)
  • burn(燃える)
  • permanent(パーマ)
  • bird(鳥)

3.「イ」の発音の使い分け

発音記号 発音のしかた
日本語の「イ」よりも横にやや広めに口を開げて、「イ」と「エ」の中間の音を出します。
  • ear(耳)
  • it(それ)
  • image(想像する)
  • fill(満たす)
  • eleven(11、11人)
子音的な要素の多い「半母音」と呼ばれる母音に近い音で、「ギ」の口の形で「イ」と発音します。
  • year(年)
  • yes(はい)
  • yard(ヤード)
  • yeah(うん、へぇ)
  • yell(エール)

4.「ウ」の発音の使い分け

発音記号 発音のしかた
唇を閉じた状態から、唇を突き出しながら「ウ」と発音します。
  • you(あなた)
  • good(良い)
  • put(置く)
  • push(押す)
  • pull(引く)
唇を突き出した状態から、唇を元に戻しながら「ウ」と発音します。[j]と同様に半母音です。
  • wool(羊毛)
  • wood(木)
  • with(一緒に)
  • wall(壁)
  • wear(着る)

5.「オ」の発音の使い分け

発音記号 発音のしかた
「オ」と強く言ってから、唇をすぼめながら「ウ」と弱く発音します。
  • go(行く)
  • owner(持ち主)
  • boat(ボート)
  • coat(コート)
  • below(下に)
口を縦に大きく開いた状態で、喉の奥から「オー」と発音します。
  • walk(歩く)
  • water(水)
  • automatic(自動の)
  • dog(犬)
  • tall(高い)
口を縦に大きく開いた状態で、喉の奥から「オー」と伸ばしながら、最後に舌先を丸めます。
  • more(より多く)
  • store(蓄える)
  • born(生まれた)
  • door(ドア)
  • court(コート)

6.2つの「シ」の発音の使い分け

発音記号 発音のしかた
歯を閉じ、舌先を上顎に付けた状態で「スィー」と発音します。
  • sea(海)
  • see(見る)
  • sign(サイン)
  • sit(座る)
  • sing(歌う)
歯を閉じ、舌を上顎に付けずに、舌の両端を奥歯に付けた状態で「シュイー」と発音します。
  • she(彼女)
  • ship(船)
  • shine(光る)
  • share(分ける)
  • shrimp(小エビ)

7.「ラ行」をLとRを使い分けて発音する

発音記号 発音のしかた
舌先を上前歯の裏側の付け根につけた状態で、「ラ・リ・ル・レ・ロ」と発音します。
  • lice(lauseの複数形)
  • light(光、明かり)
  • load(ロードする)
  • glass(ガラス)
  • live(住む)
舌を上顎に付けずに、舌の両端を奥歯に付けた状態で、「ラ・リ・ル・レ・ロ」と発音します。
  • rice(お米)
  • right(正しい)
  • road(道路)
  • grass(草)
  • rib(肋骨)

8.「B」と「V」の発音の違いを明確にする

発音記号 発音のしかた
有声破裂音といって、口を閉じて息を止め、唇を開く瞬間の勢いで「ブ」と発音します。
  • bridge(橋)
  • bear(クマ)
  • cab(タクシー)
  • bull(雄牛)
  • build(建てる)
有声摩擦音といって、上の歯で下唇を軽く押さえた状態で、歯と唇を摩擦させて「ヴッ」と発音します。
  • village(村)
  • very(とても)
  • vase(花瓶、つぼ)
  • violin(バイオリン)
  • visitor(訪問者)

9.鼻から抜ける音をしっかり発音する

発音記号 発音のしかた
両唇鼻音といって、唇を閉じた状態で鼻の奥から「ム」と発音します。
日本語の「幕(まく)」や「窓(まど)」が同様の発音になります。
  • may(かもしれない)
  • might(mayの過去形)
  • mix(混ぜる)
  • mouse(マウス)
  • muse(女神)
歯茎鼻音といって、舌先を上前歯の裏の付け根につけた状態で、鼻の奥から「ヌ」と発音します。
日本語では「簡単(かんたん)」や「観音(かんのん)」が同様の発音になります。
  • night(夜)
  • nice(よい)
  • new(新しい)
  • nuclear(原子力の)
  • neck(首)
舌の奥の面を上顎の奥の柔らかい部分に付けた状態で、鼻から「ング」と発音します。
日本語の漫画(マンガ)や音楽(オンガク)と同様の発音になります。
  • thing(物)
  • ring(鳴る)
  • wrong(誤った)
  • doing(行い)
  • fishing(釣り)

10.「th」を正しく発音する

発音記号 発音のしかた
舌先を上下の歯で軽く挟んだ状態で、歯と舌を摩擦させて「ス」と発音します。
  • thank(感謝する)
  • think(考える)
  • three(3、3時、3人)
  • thursday(木曜日)
  • month(月)
舌先を上下の歯で軽く挟んだ状態で、歯と舌を摩擦させて「ズ」と発音します。
  • there(そこ)
  • that(あれ)
  • mother(お母さん)
  • with(一緒に)
  • though(ではあるが)

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    サッカー大好き今どき男子の代表のような大学生くら君が、ラングランドの英会話レッスンに挑戦!(TOEICもガンバる)

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