TOEIC Study TOEIC勉強法

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TOEICとTOEFLについて話す外国人

初心者の方で英語力の向上を目的としたり、自分がどれだけの英語力を持っているのかを周囲に証明する上で、実用英語技能検定(英検)やTOEIC、TOEFLなどの資格を取得しておきたいと考える方は多いでしょう。
その中でも特に有名な英語力の試験として挙げられるのがTOEICとTOEFLですが、皆さんはこの2つの試験の違いを明確に把握していらっしゃるでしょうか。

TOEICとTOEFLは、どちらも非営利テスト開発機関のETS(Educational Testing Service)により開発されたテストプログラムです。名前もよく似ているのですが、試験の内容や目的、形式はそれぞれ違いがあるのです。
今回は、受験前に知っておきたいTOEICとTOEFLの違いについて詳しく解説していきます。

試験目的

TOEIC

1979年より実施されているTOEIC(Test of English for International Communication)は、英語でのコミュニケーション能力を幅広く評価する、非英語圏のビジネスパーソン向けの世界共通テストです。スコアは10~990点で採点されます。
現在、日本国内では企業活動のグローバル化が進み、就職活動や外資系企業内における社員の評価、昇進の条件などにTOEICが広く用いられています。

TOEFL

1963年に開発されたTOEFL(Test of English as a Foreign Language)は、主に、英語を母国語としない方を対象に、留学に必要とされる「聞く」「話す」「読む」「書く」英語でのコミュニケーション能力を評価するテストです。スコアは0~120で採点されます。
英語圏であるアメリカやオーストラリア、イギリスの大学・大学院に留学する場合、TOEFLスコアが入学・卒業の基準として用いられます。また、日本国内においても、入試優遇や学内単位認定などに利用されています。

試験形式

TOEIC

TOEICの試験形式はマークシート方式で、筆記の一斉試験となります。問題用紙は全て英語で表記されており、解答方法を指示する放送も全て英語です。

TOEFL

TOEFLは、開発当時はTOEICと同様マークシート形式のテストでしたが、現在はiBT(インターネット受験形式)で、ヘッドセットつきのコンピュータを用いて行われています。解答方法はコンピュータ上でのクリックあるいはタイピング、スピーキングセクションにおいてはヘッドセットのマイクに向かって録音する形式となっています。

構成・試験時間・問題数

TOEIC

TOEICの試験時間はおよそ2時間です。全受験者が13:00より試験を開始します。
試験内容は、会話やナレーションを聞いて解答していくリスニングパート100問(45分)、印刷された問題に解答していくリーディングパート100問(75分)で構成されており、休憩時間はありません。

パート

制限時間

問題数

リスニング

45分

100問

リーディング

75分

100問

TOEFL

TOEFLの試験時間はおよそ4時間、チェックインの手続きを含めるとおよそ4時間30分となります。TOEICと比べると試験時間が2倍となりますので、集中力を持続させるとともに、休憩時間を有効活用する必要があります。なお、試験の開始時間は人によって異なります。
試験内容は、リーディングセクション36~56問(60~80分)、リスニングセクション34~51問(60~90分)、休憩(10分)、スピーキングセクション6課題(20分)、ライティングセクション2課題(50分)で構成されています。

セクション

制限時間

問題数

リーディング

60~80分

36~56問

リスニング

60~90分

34~51問

休憩

10分

-

スピーキング

20分

6課題

ライティング

50分

2課題

試験内容・分野

TOEIC

TOEICで重点的に出題されるのは、英語の丁寧語表現やビジネス英語、日常的な英語です。メールや書類、ポスターから情報を読解する力、店舗内放送や会議中のアナウンスを聞き取る力などが問われます。

TOEFL

TOEFLで扱われるのは、大学の講義に関するアカデミックな分野を中心とした、大学生活における学生同士の会話や講義内容、教科書の抜粋などの内容です。学術要素を含む豊富な語彙の習得が必要とされます。
なお、リスニングやスピーキングのセクションでは、留学中に経経験する英語のアクセントの違いを理解する目的として、様々なネイティブスピーカーによる英語のアクセントが追加されています。

目的別に受験する試験を選択しましょう

TOEICとTOEFLは「英語力を測るテスト」という点では共通していますが、試験目的や試験の形式、出題内容、試験時間などは全て異なります。
ビジネス英語をマスターしたいという方はTOEIC、留学を考えていて、有意義なキャンパスライフを送りたいという方はTOEFL…といったように、自分の目的に合わせて受験すべきテストを選択し、学習を進めていくことが大切です。

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