English Column 英会話コラム
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2015/12/07
英語のリスニングの上達に必要な3つのスキル
英文法についてはきちんと理解しているのに、リスニングは大の苦手という方がいらっしゃいます。「速すぎて聞き取れない」「何を言っているのかさっぱり分からない」というのが大きな理由のようです。そんな、リスニングへの苦手意識をなくすためには、どうすればいいのでしょう?
一言で「英語の聞き取りが苦手」といっても、実は聞き取れていないと感じる原因は大きく3つに分けることができます。
- 何を言っているのか聞き取れない
- 英語は聞き取れているけれど意味が分からない
- スピードが速くて理解が間に合わない
この中では、あなたはどれに当てはまりますか?リスニングが上達するためには、これらの課題を克服しなければなりません。そこで、これから紹介するリスニングに必要なスキルと、それらを鍛えるためのトレーニング方法を参考に、あなたのリスニング力をアップしてみませんか?
1.英語をしっかり聞き取ることができる
リスニングで最も重要だといえるのが、やはり英語をしっかり聞き取るスキルです。英語を聞いて何を言っているのかを聞き分けるためには、「英語耳」を鍛える必要があります。そんな聞き取り力をアップするためには、以下の2つのような方法があります。
精聴
「精聴」とは、英文の一字一句までを聴き取る訓練法です。英語に耳を傾けて聴くことで、集中力や聴き取るコツを身に付けることができます。
分かるまで繰り返し聴くことが求められる精聴では、何度も聞くことができるスクリプト付きの教材が必要です。最近は、映画や講演などの動画が見られる無料サイトがいろいろあるので、教材として使ってみてはいかがでしょう?英語字幕を付けて、繰り返し見続けることで、細かな部分まで聴き取ることができるようになります。
リエゾン(連結)とリダクション(脱落)を身に付ける
日本人にとってリスニングの大きな壁といえるのが、「リエゾン」と「リダクション」です。単語と単語の音がつながったり消滅してしまうことで、文章を正確に聞き取ることがなきなくなってしまうのです。
リエゾンやリダクションは、ある程度ルールを覚えておくことも大切ですが、実際に使いこなすためには、「Get up.」を“ゲット アップ”ではなく“ゲラップ”と発音したり、「Sit down」を“シット ダウン”ではなく“シッダウン”と発音するように、連結や脱落を感覚的に身に付けておく必要があります。
2.聞き取った英語から意味をイメージすることができる
英語をただそのまま聞き取ることができても、内容が分からなければ意味がありません。耳で聞いた音を英語に変換し、その意味を理解する必要があるのです。そのためには、聞き取った英語から瞬時に内容をイメージするスキルが求められます。以下の2つの方法で、イメージ力をアップしましょう。
リプロダクション
複写・模写等を意味する「リプロダクション」とは、文章を聞き取り、そのまま声に出すという訓練法です。音声から少し遅れて声に出すシャドーイングと違って、1センテンスを丸ごと暗記する必要があります。
その際、必ず行うのが、聞き取った文章の内容をイメージすることです。例えば「Taro bought a new watch.」という文章の場合、新しい腕時計をしている男性を思い浮かべてみましょう。そうすることで、文章を文字だけではなく、イメージとして捉えることができるため、暗記しやすくなるのです。
ディクテーション
ある程度、聞き取りに慣れてきたら、次は「ディクテーション」に挑戦してみましょう。ディクテーションとは、聞き取った英語を文字に書き取ることでリスニングのスキルをアップする方法です。
ディクテーションでは、耳で聞いた英語を文章化する際に、それぞれの単語の意味を再確認することが、音をイメージ化するトレーニングにつながります。また、知らない単語が出てきた場合は、後からスペルや意味を確認しておくことで、確実に語彙を増やすことができます。
3.日本語に訳さずに内容を理解することができる
英文を理解するためには、まずは文章で使われている単語の意味や文法を確認し、それから日本語に訳すというプロセルを踏んでいるという人は多いはず。ところが、ネイティブが話すスピードは1分あたり150語以上。悠長に和訳なんかして置き去りにされないためには、日本語に訳さないことが重要なのです。
文脈から内容を推測する
友達と日本語でおしゃべりをしているとき、一字一句聞き逃さないように身構えている人なんていませんよね。そんな時は、大切なポイントを聞くだけで、何となく意味が分かるはず。実はそれって、英語も同じなんです。知らない単語が出てきたり、聞き逃してしまった場合、分かる部分を手掛かりにして文脈から内容を推測してみましょう。
例えば、文章の初めの部分が”why“なのか”I“なのか聞き取れなかった場合、次に続く単語が一般動詞か助動詞かによって、どちらかに特定することができます。このように、意味を推測することができるスキルを身に付けておけば、聞き取れなかった部分が何かということも分ってくるはずです。
英語の語順のままで理解する
英語のリスニングの理解しにくい原因の一つに、英語の語順があります。「I love you.」のような文章なら簡単に理解できるのに、ちょっと長い文章になるとまるでダメ、という人は多いのではないでしょうか。
例えば、「He knows that I love you.」という文章の場合、「彼は/知っている」「私は/愛している/あなたを」と、節ごとに区切ってそのまま訳してしまうと分かりやすくなります。そのため、節の終わりまでひたすら語順の通りに解釈していけば、重文や複文のようなどんなに長い文章でも瞬時に理解することができるのです。
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