English Column英会話コラム

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話が食い違って困る日本人と外国人

英会話を学んでいると、英語表現(表現方法)の難しさを痛感する時が誰にでもあると思います。直訳すると間違いではないように感じられる表現でも、使用するシチュエーションによってふさわしくない場合もありますし、ネイティブが普通使用しないような表現になってしまう場合もあるでしょう。
日本語を直訳してしまうと、ネイティブの誤解を招きかねない表現もあるため、注意が必要です。

表現方法の間違いは、なかなか自分では気付けないかもしれません。文法的には正しいので、指摘されて初めて間違いに気付くケースも少なくないでしょう。
意外と知らない人が多い、間違いやすい表現をまとめてみました。

What’s your hobby?

 

「あなたの趣味は何ですか?」
中学の英語の教科書に出てきそうな一文ではありますが、実はあまり使われない表現です。“hobby”は、直訳すると「趣味」ですが、ネイティブは日本語の「趣味」とは少し違うニュアンスで捉えます。

「テニスが趣味で、週に1回テニスをしている」という人も多いかもしれません。日本語で「趣味」は、娯楽としての意味合いもあり、楽しみで行っているものを、趣味と言う場合が多いです。
もちろん、趣味であっても、専門的に行っている・専門家レベルの知識を持っているという人もいるかもしれませんが、月に1回でも週に1回でも、楽しんで取り入れているものを「趣味」と表現しても間違いではありません。

しかし、“hobby”の場合は少し違います。趣味=hobbyと捉えている人も多いと思いますが、実は少しニュアンスは異なってくるのです。

hobbyの意味

“hobby”は、専門的に取り組んでいる趣味に用いられることが多いです。そのため、週に1回程度取り入れているものではなく、仕事意外の時間全てを費やすようなものに使用されます。マニアとも言えるほど、取り組んでいる趣味と認識しても良いと思います。

映画鑑賞を例に挙げると、とにかく映画を多く鑑賞して、分析したりするレベルの場合に“hobby”を使用します。

正しい表現

週末に趣味でテニスをしたり、月に何度か友達と映画を観に行ったりする、というレベルの趣味の場合は、“hobby”ではなく“like to ~”で「~することが好き」という表現が適切でしょう。

また、相手の趣味を聞くときは、“What do you do in your free time?”などとなります。

 

What do you do in your free time? (趣味は何ですか?)

  • I like to play tennis. (テニスです)
  • I like to watch movies. (映画鑑賞です)

 

I played with my friends.

あせる外国人

“play with~”で「~と遊ぶ」と表現できますから、“I played with my friends.”(友達と遊んだ)で、文法的には間違いありません。
しかし、これは子供に使用される表現なので、大人が使用すると違和感があります

お酒を飲みに行ったり、買い物に行ったりしたことを、「遊んだ」と表現する場合もあると思いますが、“play with~”を使用すると、ネイティブは不思議だと思うでしょう。

“play with~”を使用しないで表現しよう

「昨日友達と遊んだ」と言いたい場合、映画を観に行ったのならば「昨日友達と映画を観た」、街をぶらぶらしていたのならば「昨日友達とお酒を飲んでいた」と、具体的に表現すると良いでしょう。

 

  • I watched a movie with my friend last night. (昨夜友達と映画を観た)
  • I drank with my friend yesterday. (昨日友達とお酒を飲んだ)

 

“hung out with ~”を用いても良い

“hang out with ~”で、「~と遊ぶ・~と楽しく過ごす」という意味です。大人の場合は、“play with~”を使用せず、“hang out with ~”を使用するのが適切です。

“hang out“には、「うろうろする」という意味もありますが、「体を乗り出す」などの意味もあるので、他の意味も確認しておくと良いでしょう。

 

  • I hung out with my friend last night. (昨夜友達と遊んだ)

 

I want to go to hospital.

直訳すると、「私は病院に行きたい」という意味になります。何の問題もなさそうな一文ですが、ネイティブはこのような言い方をしない場合が多いでしょう。
“I want to go to hospital.”と言ったら、重大な病気やケガかと思われてしまいます。緊急を要するようなケガや病気で受診が必要な場合には、ほかに”I need hospital”という表現もあります。

 “go to see a doctor”を使おう

風邪やちょっとした不調で病院を受診したい場合には、“I want to go see a doctor.”が望ましいでしょう。” go to hospital.”では、「大げさだな」と思われてしまうかもしれません。

“go see a doctor”は、直訳すると「お医者さんに会いに行く」となるような気がするかもしれませんが、「病院に行く」「病院で診察を受ける」という意味になります。

 

  • I’m going to see a doctor.  (病院に行ってみるつもりです)
  • You had better go see a doctor. (病院に行ったほうが良いよ)

 

clinicとhospitalの違い

日本でも「〇〇クリニック」という名前の医院が多くありますが、clinicは入院施設のない医療機関や風邪などの軽い症状の場合に診てもらう医療機関(診療所・個人病院))というニュアンスです。
hospitalは、症状がひどい場合、clinicでは処置できない症状の場合に行く医療機関というニュアンスで捉えて良いでしょう。(「総合病院」というイメージ)

We need to talk.

考える外国人と日本人の女性

話をしなければならない・話をしたい場面はさまざまありますが、その話の「深刻度」「重大さ」は違ってくると思います。“We need to talk.”の場合、とても深刻な話、重大な話し合いを持たなければならない場合に使います。

“We need to talk.”「私たちはきちんと話合う必要がある」は、恋人が別れ話を切り出す際にも用いられるため、「話をしなくちゃいけないね」と軽い気持ちで言ったつもりが、相手にとっては「そんな重大な話とは何だろう」「私は(相手に)何かしただろうか」と思ってしまいます。

話の内容によって使い分けが必要

話の内容・深刻度などによって、使い分けが必要です。重い話でないならば、“I want to talk to you.”(話がしたい)、”catch up(近況を話す)”を使用すると良いでしょう。

 

  • Let’s catch up next week! (来週近況報告でもしよう/来週話をしよう)
  • We should catch up soon. (そのうち話そうね)

 

”catch up”は「追いつく」という意味だけじゃない!

”catch up”は追いつく・取り上げる・夢中にさせる…など、さまざまな意味があります。特定の意味しか知らないと、相手の言っている意味がわからない場合も出てきてしまうでしょう。
どんな意味があるのかを確認してみてくださいね。

Can you listen to me?

電話などで、「聞こえますか?」と尋ねたい時、“Can you listen to me?”と聞いてしまうと、「私の言っていることを聞いてもらえますか?」というような意味になってしまうため、ニュアンスが大きく違ってきてしまいます。
電話などで自分の声が聞こえているのか確認したい時は、“Can you hear me?”となります。

 

  • Can you hear me now? (聞こえていますか?)

 

“listen to”と”hear”の違い

どちらも「聞く」という意味ですが、“listen to”は注意して聞く、“hear”は(意識していなくても)自然に聞こえてくるというニュアンスであり、同じ「聞く」でも意味は違ってきます。

 

  • I listen to music every morning. (私は毎朝音楽を聞きます)
  • Did you hear her scream. (彼女の悲鳴を聞いた?)

 

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    サッカー大好き今どき男子の代表のような大学生くら君が、ラングランドの英会話レッスンに挑戦!(TOEICもガンバる)

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